補助人工心臓 解体新書

内服薬

これと言って書くことも無い一日だったので、こんなタイトルにしてみました。

補助人工心臓って言われてもピンと来ない人が殆どだと思います。

なので、具体的にプチの使っているものを分りやすく(?)解説してみます。

 

写真が私が装着している補助人工心臓のポンプとコントローラです。(両方とも病院のデモ用)

ちなみにコントローラは「C02」という機種で、先代の「C01」に比べると格段と小型・軽量化されているそうです。

大きさは?

以前に掲載した写真です。

ちょっと小さなリュックくらいでしょうか。

デュラハート、ハートメイトⅡなどの補助人工心臓を見させていただきましたが、コントローラーのサイズは一番大きいのではないでしょうか?

 

 

先代のC01コントローラは小さ目の旅行バッグくらいの大きさで、背負うことはできなかったそうです。

重さは?

とにかく重い!!

 

そう言っても伝わらないので測ってみました。

約5kgでした。

 

後述しますが、これはコントローラー以外に予備バッテリー1本の重さも含まれています。

リーチは?

廊下で測ってみましたが、結構長いです。

他機種では短いそうですが、EVAHEARTは長いです。

後述しますが、その理由を自分なりに考察してみました。

 

 

体までの距離は140cmほどでした。

これくらい長さがあるとシャワーの時に便利です。

コントローラーを浴室外においてシャワーを浴びることができます。

他機種ではシャワー用の防水バッグに入れて一緒に浴びるそうですが、EVHEARTについては気にする必要がありません。

それでも浴室の扉を完全には閉めることができないので、冬場は若干寒いです、、、

浴室暖房があってよかった~~

自室ではこんな感じ。汚くてすみません、、、

 

ケーブルが長いので、ある程度は体から離すことができます。

それでも椅子のキャスターで下敷きにしないよう注意は必要です。

 

あとは、子供が部屋に来たときは危ないので、そのときはより一層注意しますね。

 

丸裸にしてみた

まずはバッグの両サイドについているポケットから紹介。

こちらには予備バッテリーを収納することができます。

なので、常に予備バッテリー1本を持ちあるくことができます。

 

バッテリーの緑色ランプは満充電されている証拠です。


反対側のポケットには

 

バックアップコントローラ

 

が入っています。

名前の通り、バックアップのコントローラーです。

故障した際にはこちらへ接続を切り替えることで、最低限のポンプ回転を維持できるそうです。

なので、コチラも常時携帯しております。

もちろん本人を含め介助者になる方全員がこの機械の取扱いを学びます。(筆記テストもあります・・・)


バッグを開けてみます。

普段活動する際には余分なケーブルを写真のようにして収納しています。

 

ケーブルはまさに生命線であり、何かがあれば命に直結します。

活動する際にはケーブルへのトラブルを避けるために余分を収納します。

 

中身はこんな感じです。

上部の液晶ディスプレイにはポンプの回転数・消費電力が表示されます。

エラーが発生した場合には、こちらにエラーコードも表示されます。

バッテリー

前面からの写真です。

こちらはバッテリー残量やトラブル発生時に光るランプがあります。

何かあればそれぞれのマークが光ります。

 

バッテリーは2本接続されています。

こちらの写真では左側のバッテリーで駆動中です。

バッテリーが無くなると、もうひとつのバッテリーへ自動的にスイッチします。

 

誤ってバッテリーが2本とも外れてしまった場合はどうなるのか?

普通に考えると電源が喪失した状態になるので、ポンプが停止します。どういう状況か想像できると思います・・・

 

 

実は、EVAHEARTには第三のバッテリーが内蔵されています。

非常用バッテリーと言い、バッテリー2本の電源を喪失した場合に一時的に機能します。(30分程度)

 

仮にバッテリー2本が同時に故障したとしても、30分あればも持ち歩いている予備バッテリーと交換できるので必要十分ですね。

非常用バッテリーは内蔵されているので写真をとることができません。

写真のように封印シールがされているので、開けると次回点検時に注意・指導されてしまいます、、、

 

また、バッテリー自体のトラブル以外では通常駆動することはあり得ません。

非常用バッテリーが駆動したということは何らかの不手際があったということになります。

※例えばバッテリーの交換を怠ったとか、誤った操作をしたなど・・・

非常用バッテリーが駆動するとログが残ります。こちらも点検時に発覚しますので、注意・指導されてしまいます。

プチはありませんよ。

  

バッテリーはこんな感じで格納されています。

背負うとバッテリー面が背中と当たるので、背中が温かいです。

冬ならいいのですが、夏場はうんざりしましたね。

バッテリー1本の重さは約500gです。

コントローラーには常時二本が接続されていますが、それ以外に4本渡されています。

なので外出予想時間に合わせてて持ち歩く本数を変えています。

ちなみに自宅や会社にいるときは、バッテリー駆動ではなくAC/DC電源を使っています。

赤丸部分に専用の電源アダプターをつなげるとAC/DC電源での駆動に切り替わります。

 

なお、これはAC/DC電源での駆動に切り替わるだけで、接続しているバッテリー自体の充電はされません。

バッテリーの充電は別途必要となります。

こちらが専用の電源アダプター。

写真が見づらいですが、一般的なノートパソコンの電源アダプターと大差ない大きさです。

当たり前ですが、コントローラへ接続する側の端子は特殊です。

電源側は普通の2口のもので、アースは必要ありません。

他機種では3口だったりするので、その際にはコンセントを準備しなけらばならないこともあるそうです。

EVAHEARTの場合は自宅や会社のコンセントをそのまま利用できます。

AC/DCコンバーターを使えば、車でも利用できます。

充電

こちらの機械で充電します。

両方同時には充電されないので、片方ずつ充電されます。

緑ランプが点灯したらチャージ完了です。

重さは約180gと小型・軽量です。

滅多に持ち運びませんが、持ち運びも楽です。


ドライブライン

ケーブルのことをドライブラインと呼びます。

 

駆動ケーブルですね。

 

ポンプを駆動させるためケーブルであり、プチの生命線でもあります。

 

ドライブラインはカバーがあります。

このカバーは防刃性があるため、刃物を通さないとのことです。ケーブルの防弾チョッキという感じで想像してもらえると分りやすいと思います。

 

それでも引っ張られたりすると、色々と問題があります。なのでドライブラインの取り回しには細心の注意を払う必要があります。

太さも測ってみました。

直径が約1cmですね。

 

普段はカバーをしているので、この状態のドライブラインを見せることはまずありません。

なので「このケーブルに血が循環しているの?」っと聞かれることがあります。

 

ドライブライン内にはポンプを動かすための電線、ポンプの冷却・血栓防止のための滅菌水が循環するホースがあります。

なので、この1本には以下の3本が入っています。

・電力供給の電線

・滅菌水循環(in)

・滅菌水循環(out)

 

 

 

この滅菌水の循環が伝わりにくいのでプチが取扱い説明書へ分りやすく追記した資料があります。

血液は体内での循環で完結しているので、ドライブラインには血液は通っていません。

 

体外式補助人工心臓では、ポンプが体外にあるため血液を循環するケーブルがあります。

弟で経験していますが、初めて見たときにはショックを受けましたね。

やはり見えているのと見えていないでは印象が全く異なります。

 

これが弟の装着していた体外式補助人工心臓です。

確か左心・右心の両方に装着していました。

これは空気でダイヤフラムを動かして血液循環をしているタイプの物です。これを裏から懐中電灯で光を当てると、血栓が飛んでいる様子を確認することができます。

それもあってか自身の血栓についても人一倍、二倍?気になります・・・

 

EVAHEARTを装着して、医療機器の進歩スゲ~って実感しましたよ。

EVAHEARTを考察してみる

他機種と比べてプチが良いと感じた点がコチラ

  • 各パーツの冗長性が充実している
  • ドライブラインが長い
  • 充電器がコンパクト
  • 2口電源を利用できる

 

他機種のほうが良いなと感じた点がコチラ

  • コントローラが軽い、小さい
  • ドライブラインが細い
  • バッテリーの駆動時間が長い
  • 滅菌水のメンテナンス(補液やフィルター交換等)が必要ない

 

ここでドライブラインについて考えてみました。

確かにドライブラインは細ければ細いほど感染リスク等は少なくなるそうです。

(貫通部の面積自体が少なくなるからということらしいです)

そしてEVAHEARTのドライブラインは太くて固いです。

変な想像はしないでください。w

 

これが、結構な曲者と感じています。

何しろケーブルのテンションや角度の調整が難しいです。

検討ハズレかも知れませんが、なぜ太くて固くしたのかを考えていました。

 

生活の質を重視したのではないか?

貫通部リスクの低い細いケーブルにせず、太くても自由度の高いケーブル長を優先したのではと思うこともあります。

確かに細いケーブルであれだけの長さがあると不安ばかりでまともに生活できないでしょう。

なので長さを求めるのであれば強靭性を確保するため太くなるのは仕方のないことなのでしょか。

この辺りは開発者の方にお聞きしてみたいですね。

 

 

こんな感じでダラダラと書いてみました。

「他機種についても書いてみると面白いんだろうな~」っと一人思うプチであった。