救急搬送 エピソード3

視野にうごめく何か

パソコンでメールを打ち始めたとき「?」と違和感を感じた。

いつものチラチラかな~っと思いつつも、「もし違ったらどうしよう」と2分ほど様子を見ていました。

そして、明らかにチラチラの範囲が大きくなり激しさも増してきてた。

 

 

これはマズイ

 

 

そう思って席を立つ。

病院へ連絡しようとiPhoneを取り出す。

(時間にして1分弱)

電話帳の着信履歴を開いたとき

かなり進行していた

すでに視野の右半分がフラッシュのようなノイズで見えていない。

視野の左半分で妻と病院の項目をとらえる。

しかし、すぐに電話を掛けることができなかった。

頭が壊れていった

 

なぜ自分は電話しようとしているのか?

 

そんな感覚がして、すぐに発信できなかった。

それでも「病院へ電話しなきゃ」という思いが沸き上がり、何とか電話を掛ける。

現在の状況を伝えるも、ちゃんと話せていなかったと思う。

(自分が記憶している限りでは)すぐに病院へ来るようにという指示をもらい、電話を切った。

 

この時点で頭がおかしくなっているというのを薄々気づく。

焦りだけが体を動かした。

しかし、折り返しの電話すら受け取れない状況になっていた。

ターニングポイント

たぶん話すことも動くこともできなくなる。それも短時間で。

 

 

この状況を近くの信頼できる人へ伝えなければ。

 

普段から自分へ言い聞かせていることを実践するのに問題はなかった。

自然に上司Hさんの下へ足が動いた。

これが出来ていなかったら結果は違っていたかもしれない。

絶望の気配を感じる

急いで状況を伝える。

そして病院へ行かねばということを伝えたところまでは覚えている。

 

その後はどのようなやり取りをしたのか、イマイチ覚えていない。

 

このときは視野の右半分を完全に失っていた。

そして、残された視野の半分は壊れたビデオテープのように再生・逆再生を繰り返すような世界になる。

 

 

もうダメかな

 

 

諦めのような感覚が走った。

恐怖は微塵にも感じなかった。

覚悟を決める

周囲の言葉を理解できなくなった。

言葉としては頭の中に入ってきた。文字として頭に浮かんだことを覚えている。

しかし、その言葉の意味を理解できなかった。

なんとも不思議な感覚だった。

 

 

くそったれが‼

 

 

そうと思った

しかし、すでに思った言葉すら口から発することができなくなっていた。

そして「くそったれが‼」が何なのかすら分からなくなっていた。

動けなくなる

一生懸命身体を動こうとしているのだが、動かない。

最後に何とか上体を捻ったが、そこで身体をコントロールすることができなくなった。

壊れたビデオテープのような世界は見えていた。

しかし、目すら動かせなくなった。

消えていく世界

見えている世界が急速にホワイトアウトしていった。

そして、音も感じなくなった。

 

 

ふざけんな

 

 

この感情を抱いた直後に違う世界へ行った。

書くのが辛いからまた今度

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