· 

「コード・ブルー 第4話」実際の心臓移植待機者が観た感想

 一日遅れて世間を賑わしているテレビドラマ「コード・ブルー」の第4話を観ました。実際に拡張型心筋症で補助人工心臓を装着し、心臓移植待機をしている私の感想と気持ちを書き出してみます。
これから観ることを楽しみにされている方はネタバレ要素を含んでいますのでご注意ください。

暁人君の容態急変

 拡張型心筋症にてICUで入院していた暁人(あきと)君が容態急変(心破裂)にてオペ室へ搬送されるシーンがある。ベッドを移動する直前、既に喋ることもできず僅かに手が動く状態でのこと。

 

何だか知っている光景だ…

 

 隣のベッドには同じく拡張型心筋症にて補助人工心臓を装着している優輔君がいる。暁人君は必至な思いで優輔君へ想いを伝えた。それは言葉ではない。左手を握り親指を上に立てたのだ。その仕草に暁人君の溢れんばかりの想いがこもっていることは視聴者も分かるだろう。

私にも分かる。というより分かりすぎて辛い。それは何故か?

 

同病だから?

実際に心臓移植を待っているから?

 

 

 

いいえ、違います。

 

 

 

同じことをした経験があるからです。

当時の経験はこちらのブログ記事へ残してあります。

※ブログ記事「回想 手術室へ向かう直前

長い道のり

 暁人君も心臓移植待機者でした。補助人工心臓を装着している優輔君も同じです。
暁人君は亡くなってしまいました。それは移植待機開始から635日目の出来事という設定でした。優輔君はもう少し長い812日目という設定です。

 優輔君の父である医師 啓輔より「移植の平均待機期間が1000日程」という旨を言うシーンがあった。多くの人に1000日という言葉の印象が残ったことでしょう。おおよそ三年です。

では、これから心臓移植を待機する人は三年経てば移植の機会が巡ってくるのかと聞かれるのであれば、私は素直に首を縦に振らない。何故か?

 

1000日の意味するところ

 この1000日の待機というのは、過去に心臓移植登録した方が移植へ辿りついた待期期間の平均です。現在も同じ状況かと言われれば違うと思います。 

過去の心臓移植待機状況と比べてみましょう。現在は補助人工心臓を装着することのできる病院も増え、重症患者にとっては大変ありがたい環境になりつつあります。そうです、数年前と比較して待機している人は増えているのです。
しかし、日本における臓器提供者数は横ばいの状況が続いております。つまり、より長い期間を待たなければならない状況になりつつあります。補助人工心臓を装着しての移植待機はドラマのセリフの通り綱渡りです。それも命綱のない綱渡りです。あっても靴紐程度かな…

生きていたい

 私の移植待機日数を逆算してみました。900日ちょっとです。じゃあ、もうそろそろ移植の機会が巡ってくるのか?いや、まだまだと思う。私は東京オリンピックまでに移植の機会が巡ってくればいいかな?と自分へ言い聞かせています。

それまで綱渡りの日々は続きます。これまでにも色々とありましたが、比較的良い状態で日々が過ぎています。しかし、いつ何が起こるか分からない。弟もそうだった。

 

 暁人君が亡くなり、優輔君が花火をみながら泣くシーンがあった。私も道半ば旅立ってしまった仲間を思い出し、一緒に涙を流していました。決してドラマの中の話だけではなく、現実に今の日本で存在する出来事です。

医療技術・機械の進歩で綱が太く、臓器提供の普及で綱が短くなりますように。そして、将来は綱を渡らなくて済む別のルートが見つかりますように。

 

最後に

貴方は意思表示をしていますか?

 

コード・ブルー

 

 このTVドラマは日本における臓器提供の現状を打開する切欠の一つになって欲しい。私がこのような事を書くと「臓器を提供しれくれ」とお願いしているように聞こえてしまう人もいるかもしれない。
しかし、そうではないことは自信を持って言える。改めて書くことはしませんが、過去のブログ記事を読んでいただければご理解いただけると思います。

 

 

もし貴方が臓器提供を行える状況に置かれてしまった場合誰が臓器提供の決断をするのか分かりますか?

意思表示カードや免許書に載された通りに実施されるのでしょうか?

 

 

 

残された家族が決断することになります。

家族全員の同意を得られて初めて臓器提供が可能となります。

例えば、貴方が何の意思表示を残していなかった場合

 

 

人の死を受け入れるのは耐え難く苦しい状況です。そこへ臓器提供の選択肢を告げられた時の家族の姿を想像してみてください。悩み考えることの中に「本人はどうしてほしかったのだろう」というものがあるのでは。

次話のコード・ブルーを観終わった時でもいいので家族と意思表示について話をしてみてください。自分ならどうしてほしいのか?貴方ならどうしたいのか?と。

 

提供する、提供しないはどちらでも構わないと思います。家族のために、まずは話すことから始めよう。私はそう思います。

 

そして、できれば意思表示も記入していただきたい。意思表示をしたらスマホで写真を撮って、ハッシュタグ #意思表示しました を付けてと呟いてみませんか?


定期購読、SNS

Facebookでは友達の公開範囲でブログより突っ込んだ投稿をしています。

Facebookの友達リクエストはスパム行為と区別するため、必ず自己紹介を添えて下さい。


スマホ用メニュー

スマホ用メニュー ホーム 筆者 ブログ VADの秘密 VADの種類 拡張型心筋症 交流会 井戸バド会議 ペイシェントマップ VADステッカー お問い合せ その他


follow us in feedlyにほんブログ村 病気ブログ 心筋症へ

 サイト内検索