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命の危機と混乱 補助人工心臓の手術

 補助人工心臓の植込み手術後と退院前後の記憶がフラッシュバックした。改めてブログでも書き残しておきたいと思うが、術前の苦しみや鎮静、せん妄の状況が含まれる話なので「へぇ~~」くらいに留めてください。

心不全末期と補助人工心臓

 補助人工心臓を装着する前の状況は過去記事 すさまじい一年でしたを参照ください。IABP(大動脈内バルーンパンピング)を施され手術当日の朝を迎えた。IABPについては他のサイトで詳しく掲載されているので、そちらをご参照いただきたい。

 

 弟が体外式補助人工心臓を装着する前にIABPを使っていたことを記憶していたため、自分がどのような状態に置かれているのかが嫌というほど理解していた。しかし、IABPを使うことで少し身体が楽になれることも分かっていました。当時の記憶は曖昧で私が同意したのか家族同意だったのかは覚えていませんが、自分自身にIABPが装着されるということは理解していた。

私にとってIABPを使うということはまさに弟の闘病をトレースするかのようであり、それを辿ったら不可逆的な死に向かうことをなんとなく感じ取っていた。カテ室に運ばれる前、意識朦朧とし周囲がバタバタと動き回るなかで「やっぱり」というようなあきらめに近い感情もあったと思う。

IABP装着で楽になった?

 IABP装着後、水に溺れているかのような苦しさは「多少」軽減され、短い会話ができる程度にはなった。この写真がその証拠かな?

妻に写真を撮っとけ!!と言って撮らせたような気がします。そうでも言わなきゃ写真なんか残りません。ちなみに右下の見切れている機械がIABPの駆動装置だったような気がする。

 

 このあと急速に状態が悪くなっていく。この病室は弟を看取った病室の並びであり室内の雰囲気をよく覚えていた、まさに弟の闘病をトレースしている。この後に続く出来事が分かってしまうかのようで辛かったような、懐かしかったような複雑な心境でした。そして身体は極限の状態を迎えることになりました。

峰不二子に裏切られた

  私は峰不二子から何かを盗み出し、ベンツSSKのような独特なフォルムの黄色い車を運転して黒服の追手から逃げ回っていた。追手を振りきりヨーロッパの下町にあるような路地に入り込み、峰不二子らしき人物と会う。別れ際に背後から峰不二子に撃たれて私の取り分も持ち逃げされてしまう。私は峰不二子に撃たれて苦しみに悶えていたのだが、いつの間にか周囲が病室の風景に代わっていた。

 

 術前の壮絶な苦しみがそのような夢を見させていたのか?それが先日の動画(0:30~)にある不二子ちゃん事件のことです。本当に朝が迎えられてよかった。明日も朝が迎えられますように。

手術直後に様々な体験をしたが、それについては記事 回想 手術直後 を参照ください。

違和感と身体の痛み

 幸いにしてこれまでに貫通部(刺入部)のトラブルは軽度の潰瘍?のみであり肉芽や感染といった状態も経験しておらず、順調かと思います。しかし、今回フラッシュバックしてしまった原因は痛みで、腹部ではなく胸・背中・腰といった部分だ。

 

 補助人工心臓の植込み手術後のしばらくは人工呼吸器が付けられており、身体の筋力は皆無で筆談すらできない状況だった。これからVADを装着を検討されている方より術後の痛みについて聞かれることもありますが、しばらくは鎮静されていることもあるので痛みは感じていなかったと思う。痛みよりもとてつもない違和感が私には堪えました。

せん妄? 見える景色が違う

 意識が戻った直後は全く動けない状態、何とか目だけを動かし周囲を状況を把握しようと努めていたと思う。ここはどこなのだろう?しかし、殆ど天井しか見えない…

 

ここはどこ?

 

まるでテレビドラマJIN - 仁の主人公である南方 仁が異世界へ迷い込んだ感覚のようだった。

背中を襲う激痛

 人工呼吸器が抜管されてからだろうか?鎮静が取れてから?背中が猛烈に痛み出しました。ベッド角度はフラットに近い角度で固定されており、自力では身体をずらすこともできない。ICU看護師に体位変換を頻繁にしてもらうが痛みは変わらず、湿布を貼り付けてもらっても変わらない。
ひたすら時が流れるのを待つだけであり、あれほど時計を睨みつけたのは人生で初めてだ。ICUでは一切の窓がない、昼夜は天井の照明と時計で判断するしかない。

まだ3分しかたっていない、まだ5分しかたっていない、5時を指している短針は午前なのか午後なのか?夜はまだ明けぬのか?そんなことの繰り返し。時が過ぎ、リハビリが始まる。リハビリの様子は過去の記事より抜粋


記事抜粋

陸上トラック 練習

陸上トラックでは若者たちがランニングしていた。私も走ってみたいという気持ちに駆られたが、頭の中が渦巻いた。走るってどういう感触なんだろう?もう思い出せない。走れるようになったら、きっと感動するんだろうなぁ。そんな事をぼんやりと想像しながら走る彼らを眺めていた。

陸上トラック 過ぎ去る

早々と過ぎ去っていく彼らを眺めながら、何だか一人取り残されたような気持ちになった。

 

突然、術後の記憶がフラッシュバックしはじめたので近くのベンチに座り込む。

 

 ICUで人工呼吸器を抜管し、肺の影も小さくなって咳き込むことも減ってきた頃のこと。年明けから動けなくなりICUで1ヶ月以上寝たきりのだったため、筋力の殆どを失っていた。そこから理学療法士によるリハビリがスタートした。まずはベッドに腰をかけて座るようにしてみた。頭から血が引いたような感覚が酷かった。

どうすれば座っている姿勢を維持できるのか分らないし、姿勢を支える筋力もない。理学療法士の支えがなければ倒れこんでしまう状態。それを数日置きに訓練し、ようやく足を床に下ろすことができた。

数日置きに訓練を続けた後、ついに立ってみることになった。

 

 ベッドから足を下ろし、次第に体重をかけて膝を伸ばす。立ちあがった瞬間、今まで立ったことがないのでは?と錯覚するような何とも言えない新鮮な感覚だったことを覚えた。しかし、身体のバランスのとり方が分らない。理学療法士に支えられながら短い時間立っていた。

理学療法士はまるでハイジのようにクララが立った的なオーバーリアクション。w

しかし、そこからの一歩が出ない、足踏みさえ出来ない。リハビリは本当に辛かったなぁ。

 

  今はこうして平気に歩くことが出来る。当時の記憶は心の奥底に留まっているが、颯爽と走る彼らを目にしたことで閉ざされた記憶が止め処なく溢れてきた。10分くらいベンチで悶々とした後、再度歩き出す。歩きだしたら何だか吹っ切れたような気がした。

結局公園を2週し約6000歩、久しぶりによく歩いた気がする。少しの疲労感が妙に気持ちいい。

自宅へ帰ることはできるのか?

 院内ベッドではリクライニング機能により楽に背上げができるが、自宅ではフラットなベッドが待っている。退院に向けたリハビリが続く中、今の身体で寝起きができるだろうか?そのような心配をしていた。というのも胸部痛は少しも引いておらず、少しでも身体をひねるとビキビキと骨が剥がれるような痛みが走る状況で一人でフラットなベッドへ身を預けるなんて不可能だ!!と思っており、リハビリ時に理学療法士へ相談しました。

 

コツさえわかれば大丈夫!!

 

と爽やかな笑顔でアッサリと言いのけるが、私は全然信用しなていなかった。やり方の説明や手本を見せてもらい、左肘あたりを支えにして横になる方法へチャレンジした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いて~じゃね~か!!

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか寝ることは出来たものの起き上がることはできませんでした…

そんなこともあって翌日のリハビリメニューにはフラットなベッドでの寝起き加えられることになり、無事に習得して退院することができました。

この写真はリハビリ生活の終盤だったかな?

病室でイガグリ頭にされましたよ^^;

 

 

しかし、退院してからも1年近くは胸部痛に悩まされていた。起床時は身体が固まっていることもあってかビキビキと骨が剥がれるような痛みに襲われる。それを避けるためにも寝ながら徐々に体を動かし慣らしてから起き上がるのだ。痛みは徐々に薄れ、極短時間であれば涅槃仏のように半身を預けることすらできるようになった。(ドライブラインが腹部を貫通していない左側のみ)

再び胸部痛

 年末の大掃除を頑張ってしまった影響と思いますが腰と胸を痛めてしまい、退院当初と同じくらいの痛みが現れている。休職中だった当時と違い平日はデスクワークなので支障が大きい。在宅勤務時であれば痛みが酷く出現してもベッドで少し横になれたりもするが、出社しているとそうもいかない。当面は外用薬で乗り切るしかありませんね。心臓移植を受けられたら思う存分に寝返りをうちたい。そしてマッサージを受けたい…

ホームページ更新中

 システム上の機能廃止等もありホームページをメンテナンス中。過去に取り組んで活用されていないものは一度非表示にしています。ニュース記事についてはトップページ下部へ統合しましたので、心筋症や補助人工心臓、移植などを含めた医療に関する情報はそちらをご確認ください。

次回の井戸バド会議

2/25(日)20時から井戸バド会議を実施しますので、どうぞご参加ください。

今回はゆる~~くやります。

<参加について>

  誰でも参加できます。

<視聴について>

 ☑参加者のみ視聴可能

 □参加者およびFacebookグループのメンバーが視聴可能です。

 □誰でも視聴可能

<井戸バド終了後のYoutube動画について>

 Youtube配信なし

Facebookグループへの参加リクエスト

当事者のコミュニティを最優先に考えて参加リクエストを承認を判断します。

<注意>

プロフィール不明や偽造と思われる場合は迷惑行為防止のため承認しないこともあり、承認後も予告なしに取り消すこともあります。あくまで私の独断であり、承認可否の理由については一切コメントしません。(先に私へ友達リクエストをいただけると判断しやすいので助かります)